「生活環境が変化した」あるいは「現在住んでいる賃貸の更新時期が近づいてきた」など、さまざまな理由により引っ越しを検討されている方も少なくないでしょう。
そのような方々に向け、今回は、賃貸の部屋探しにおすすめの時期について、部屋探しするうえで気を付けたいことともに解説します。
賃貸の部屋探しにおすすめの時期はいつ?
どの時期にもメリットデメリットがあるため、「この時期がおすすめ!」と断定するのは難しいところです。
季節ごとの特徴を理解し、それぞれの事情を考慮しながら適した時期を選びましょう。
まず1月~3月は、4月の新生活に向けて部屋探しや退去予告する人が増えるため、取り扱い物件数が一年のなかでもっとも多くなる時期です。
ただし、需要が多いことから賃料の値下げ交渉が難しいうえ、人気の物件はすぐに埋まってしまうことを理解しておかなくてはなりません。
また、部屋探しや引っ越しのピークを過ぎ落ち着きを見せる4月~8月は、物件の数も一旦少なくなります。
物件の選択肢は狭まりますが、繁盛期よりも安い賃料設定がなされていたり、不動産会社にゆっくり相談しながら物件を選べたりと、この時期ならではのメリットもあるため、部屋探しの穴場の時期とも言えるでしょう。
また、一般企業での人事異動が始まる9月~10月は第2の繁盛期を迎え、物件数も徐々に増加します。
暑さが和らぐこの時期に結婚式を挙げる夫婦も多く、カップルやファミリー向けの物件が多くなるのも特徴です。
そして11月~12月は、年明けの繁盛期に向けて物件情報がより充実してくる時期です。
また、年末年始に引っ越しを考える人は少ないため、不動産会社や引っ越し業者もそれほど忙しい時期ではありません。
仕事や私生活が慌ただしくなりやすい年末年始の引っ越しでも支障ない方には、充実した情報量からじっくり物件を選べ、かつ引っ越し業者の価格もそれほど高くないこの時期をおすすめします。
探し始める時期がポイント!賃貸の部屋探しで気を付けたいことは?
希望どおりの物件を見つけるまでには、予想以上の時間を要します。
また、物件が見つかったあとにも、書類の準備や入居審査、引っ越しのための荷造りなど、多くの手間や時間がかかるものです。
時間的にも気持ち的にも余裕を持って準備するためには、入居希望日のおよそ2か月前までに部屋探しを始め、1か月前までに物件の契約を完了させるのがベストです。
ただし、契約が早すぎると家賃の二重払いが発生してしまう恐れがあるため、退去日と契約開始日はしっかり確認してください。
また、敷金や礼金、仲介手数料といった初期費用や引っ越し費用は、計画的に、かつ予算より少し多めに用意しておくと安心です。
物件から駅まで直接歩いてみるなど、現地での環境チェックも入念におこないましょう。